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コーヒーかすを堆肥活用 カフェ店主ら団体、宮城大、農家連携 循環型農業構築へ研究

発酵途中のコーヒーかすを確認する斉藤助教(手前)と高橋さん=昨年11月中旬、仙台市太白区の坪沼農場

 仙台を中心としたカフェの店主やコーヒー愛好家らが集う「コーヒーフェローズ」が宮城大食産業学群(仙台市太白区)、市内の農家と連携し、コーヒーかすを堆肥にして野菜栽培に活用する方策を探っている。ごみの減量とともに地域農業への貢献を目指し、ノウハウの蓄積に取り組む。

 フェローズは、東北でコーヒー文化の盛り上げを目指すプロジェクト。コーヒーかすの堆肥活用は国内外で先例があり、太白区でコーヒー店「ほの香」を営む高橋周平さん(33)らが、「リバース・コーヒー・アクション」と銘打った活動をスタートさせた。
 高橋さんが取引のある農家にコーヒーかすの提供を打診。農家が昨年から試験的に堆肥を作って野菜栽培に活用している。宮城大食産業学群の斉藤秀幸助教(野菜園芸学)も今春、堆肥の効率的な発酵や使い方などの研究に着手し、循環型農業の構築をサポートする。
 斉藤助教によると、同大の坪沼農場(太白区)でも20年以上前にリンゴ、ナシなど果樹栽培にコーヒーかす堆肥を使用し、牛ふん堆肥などに比べて甘味が増すといった効果がみられた。ただ、発酵熟成期間が半年から1年と長期間かかり、作物ごとの適不適など未解明の部分も多いという。
 現在はフェローズメンバーのカフェから出されたコーヒーかすの堆肥化を進めながら、作物の発芽試験などに当たる。昨年10月に市内であった「トウホク・コーヒースタンド・フェス」でメンバーと宮城大生が2日間で出店者から集めた約200キログラムのコーヒーかすも活用する予定という。
 斉藤助教は「コーヒーかすの堆肥化は発酵しにくさが難点だが、肥料の利きを良くする効果などが期待でき、植物由来の清潔なイメージも魅力。農家にとっての使いやすさを向上させたい」と意気込む。
 高橋さんは「ごみの減量につながり、環境にも優しい。コーヒーかすの堆肥で育てた野菜を将来、カフェのメニューに取り入れるなどし、循環をつくりたい」と目標を掲げる。


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2018年01月10日水曜日


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