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<カヌー薬物混入>「ショック」「切り替えて」福島、宮城両選手地元に驚き

えひめ国体でレースを終え、引き揚げる鈴木(左)、小松両選手=2017年10月2日、愛媛県大洲市の鹿野川湖特設カヌー競技場

 ライバル選手の飲み物に禁止薬物を混入させた鈴木康大選手は、福島県を拠点に活動していた。被害に遭った小松正治選手は宮城県加美町出身。2人の地元では驚きと落胆が広がった。
 「県民に元気や勇気を与える福島復興の発信源として期待していた。非常にショックだ」。福島県体育協会の尾形幸男事務局長は報道で知り、肩を落とした。
 県体育協会などによると、鈴木選手は結婚を機に二本松市に拠点を移し、2012年4月にカヌーの県協会に選手登録。五輪出場を目指して競技に打ち込む傍ら、所属するスポーツクラブで地元の子どもたちへのカヌー指導にも携わっていた。
 国際大会で活躍する選手を後押しする県の「Jアスリート強化支援事業」の対象でもあり、16、17年の2年間、遠征費などとして約60万円を受け取っていた。
 県スポーツ課の担当者は「五輪への機運が高まる中、このような問題が起こり残念だ。支援金の返還請求など、県協会と対応を検討したい」と語った。
 鈴木選手は昨年のスプリント日本選手権後、10月のえひめ国体に出場。小松選手もカヌーの愛媛県協会所属で出ており、成年男子スプリント・カヤックシングル(500メートル)のレースでは、鈴木選手が3位、小松選手は4位と競り合った。
 小松選手は中新田高時代に全国高校総体カヤックペア(200メートル)3連覇などを達成し、オーストラリアにカヌー留学した逸材。同校カヌー部の木村浩士監督は「禁止薬物を混入させるなんて、想定外のケース。資格停止処分が解かれて良かった。精神的に強い選手だから、気持ちを切り替えて東京五輪を目指してほしい」と気遣った。
 宮城県カヌー協会の星明朗会長は「年齢的にもまだまだやれると思う。地元選手として全面的に応援したい」と話した。


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2018年01月10日水曜日


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