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市バス運賃28年ぶり抜本改定 初乗り170円から150円 100円パッ区は…10月開始

 仙台市交通局が今年10月、市バス運賃を28年ぶりに抜本改定する。市中心部の初乗り運賃を170円から20円引き下げる一方、青葉区のJR仙台駅西口や一番町など都心部の均一料金区間「100円パッ区」の運賃を120円に値上げする。中心部の回遊性を高めるとともに、苦境にある市バス事業の財務体質改善につなげるのが狙い。
 初乗り運賃を20円下げて150円にするのは、仙台駅を中心にした半径約2.3キロの区域(地図)。全46路線のうち、仙台駅前などの市中心部に乗り入れる33路線が対象となる。
 例えば、中山・川平線の県庁市役所前−北仙台間、東仙台営業所線の常盤木学園前−原町二丁目間、六丁の目・岡田線の仙台駅前−新寺四丁目・サンプラザ入口間などが150円となる。
 沖野線などの仙台駅前−愛宕橋駅間では、並行する市地下鉄南北線の仙台−愛宕橋間の200円を50円下回ってお得感が増し、地下鉄からバスへの乗客流出が予想される。
 運賃は約1〜2キロごとに上がる。今回の値下げエリア内でも、初乗りより後の運賃は現行と変わらない。
 市交通局は、1990年に中心部の均一区間運賃から距離に応じた「対キロ区間制」に改めた際、本来なら150円にすべきだった初乗り運賃を財政への影響などから経過措置として170円に設定。以来28年間、景気低迷などを理由に改定を凍結していた。
 宮城交通(仙台市)は昨年10月、広域的な市中心部の初乗り運賃を150円に改定しており、競合する路線での料金格差を解消する狙いもある。
 初乗り運賃が引き下げられる区域には、100円パッ区のエリア外となる仙台駅東側のほか、上杉や小田原などの住宅地が含まれる。交通局経営企画課は「近くでの買い物や通院など、短距離でもバスに乗ってほしい」と呼び掛ける。
 市バスは16年度、市地下鉄東西線開業の影響で全路線が赤字に陥った。交通局は資金不足解消のため、18年度からの4年間で計5%の運行量を削減する方針を示している。
 交通局によると、初乗り運賃の引き下げで年1400万円の減収となるが、100円パッ区と市バスを使う学都仙台フリーパスの値上げで年8400万円の増収が見込まれ、差し引き年7000万円の経営改善効果が得られる見通しという。


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2018年01月11日木曜日


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