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被災地で発見の室町時代の女性遺骨 国立科学博物館で調査へ「東北人の歴史考える貴重な標本」

 宮城県亘理町沿岸部で昨年5月に見つかり、室町時代(14〜16世紀)の女性と判明した人骨が国立科学博物館の筑波研究施設(茨城県つくば市)で調査されることが10日、分かった。東北地方で発見された遺骨の年代が室町時代と特定されるケースは珍しい。身元不明の遺骨が、中世に生きた日本人の地域性を知るための貴重な標本として生まれ変わることになった。
 人骨は昨年5月25日、亘理町吉田の太陽光発電所用地造成現場で見つかった。身長150センチ前後でおおよそ30〜50歳とみられ、全身の骨がバラバラの状態だった。
 年代は、考古学で用いる「放射性炭素年代測定」によって判明した。人骨の取り扱いを検討していた町に、国立科学博物館側から標本として調査したいとの申し出があったという。
 人骨は本年度内にも研究施設に移され、骨格の特徴などが調べられる。
 国立科学博物館人類研究部の坂上和弘研究主幹は「全国的に見ても室町時代と判明している人骨は数が少ない。今回発見された人骨は、東北人の歴史を考える上で貴重な標本と言える」と話している。
 調査終了後、人骨は筑波研究施設か亘理町郷土資料館のどちらかで保存される。


2018年01月11日木曜日


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