宮城のニュース

DV目撃即通報 コンビニ駆け込み想定し仙台中央署が初訓練 背景に宮城の被害高止まり

訓練に取り組む夫婦役の中央署員と阿部店長(奥)=2018年1月9日、仙台市青葉区一番町3丁目のローソン仙台青葉通一番町店

 仙台中央署は9日、仙台市青葉区のコンビニエンスストアで、ドメスティックバイオレンス(DV)被害の目撃を想定した初めての110番訓練を実施した。昨年秋から強化しているコンビニとの防犯連携の一環。10日の「110番の日」に合わせ、DV被害の通報要領を確かめた。
 「助けてください。殺される。通報してください」
 青葉区のローソン仙台青葉通一番町店に、30代の女性が助けを求めて駆け込んできた。その直後、男が店内に入り、「夫婦のことだから、大丈夫だから。通報しなくていい」と大声で怒鳴りながら女性の腕をつかみ、強引に連れ出した。
 阿部俊輔店長(32)がすぐに電話で110番し、男女の服装や体形、逃げた方向などを連絡。駆け付けた署員が阿部店長から話を聞き、防犯カメラを確認して訓練は終了した。
 阿部店長は「とっさの事態には、想定していないと迅速に対応できない。いい訓練だと思う」と評価した。
 仙台中央署は昨年11月、ローソンなど大手コンビニ5社と「仙台中央地区コンビニエンスストア防犯ネットワーク会議」を発足させた。コンビニ会社同士の情報共有も図り、警察とコンビニの連携による犯罪抑止活動に力を入れている。
 DV被害を想定したのは宮城県内で増加傾向が顕著なため。県警によると、DV被害の取り扱いは2016年が2227件。17年も11月末時点で2000件と、5年連続で2000件超の高止まり状態にある。
 同署の土屋忠洋生活安全課長は「24時間営業のコンビニは犯罪被害が起きる場所にも被害を防げる場所にもなり得る。臨機応変に対応できるよう連携を強め、犯罪抑止につなげたい」と話す。


関連ページ: 宮城 社会

2018年01月11日木曜日


先頭に戻る