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<E番ノート>最期まで闘病の事実明かさず 星野元監督の「遺言」

 4日に亡くなった東北楽天元監督で副会長だった星野仙一氏は、ごく一部の球団首脳以外には最期まで闘病の事実を明かさなかった。9日、立花社長が目を潤ませて明かした逸話に、弱さを見せない星野氏らしさを感じた。
 首位から急降下した昨年の夏場以降「チームに病状を伝えましょう」と提案したが、星野氏は「伝えたくない」の一点張りだったという。
 2003年秋、阪神監督だった星野氏は健康上の理由で辞任を表明した。直後の日本シリーズ、指揮官の花道を飾ろうとしたチームは第7戦までもつれる熱闘を演じた。東北楽天でも病気を公表していたら、秋のクライマックスシリーズの戦いぶりが変わった可能性はあった。
 星野氏の真意を推察するに、「いつまでもおれに尻をたたかれているようでは本当の強さではない」という親心があったのでないか。振り返れば昨年11月24日の球団納会で飛ばしたげきが、チーム全体への最後の言葉となった。「(3位に終わり)本当に悔しい。『惜しかった』で終わらせてはいけない。なぜこの結果になったか、答えを出してから来季に向かってほしい」。この遺言を胸に刻み、チームは闘将の弔い合戦に挑むはずだ。(金野正之)


2018年01月11日木曜日


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