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<ほっとタイム>若き父に「今」を問う

戦地で俊正さんを撮った写真

◎たんすから戦地のモノクロ写真

 宮城県柴田町の佐藤正昭さん(69)が昨年末、自宅の大掃除をしていると、たんすから1冊のアルバムが見つかった。
 土ぼこりが舞う中を進む歩兵たち、兵隊の脇を駆ける軍犬、雲の上を飛ぶ戦闘機…。日中戦争の光景を収めたモノクロ写真約80枚がとじられていた。
 写真に添えたメモを見ると、時期は1939〜41年、場所は中国湖北省宜昌が中心。写真はいずれも、中国に兵士として出征した父親の俊正さん(故人)が従軍カメラマンからもらったとみられる。
 中には正面を見据えるヘルメット姿の俊正さんの写真もある。「若い頃も頑固そうだなあ」と正昭さん。
 俊正さんは一本気な性格だった。戦後は理容師をしながら「お国のために働いただけ」と軍人恩給の受け取りを拒否。辞典で独学した英語で進駐軍の米兵と議論したこともあった。
 北朝鮮情勢が緊迫する今、戦争を経験した父なら何と言うだろうか。正昭さんは新年を迎え、思いを巡らせた。(大河原支局・柏葉竜)


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2018年01月12日金曜日


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