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<小動物と暮らす>ウサギ編[5]トイレ外し けが防止

木製のすのこに座るウサギ。木の素材は爪の伸びを防ぐほか、歯の健康維持にも都合がいい=仙台市青葉区、仙台総合ペット専門学校

 これまで、ウサギは骨が非常に弱い動物であると語ってきました。今回はそれを踏まえた上で、高齢になっても元気でいられるような、けがのリスクの少ない飼育のポイントを話していきます。
 まず、ケージです。重要なのは高さ。ジャンプしても天井の金網にぶつからないくらいの余裕があるものを選んでください。背骨の骨折予防になります。床は通気性がある金網素材で、底部が引き出し式になっているタイプがお薦めです。
 「トイレはどうするの?」と思われた方もいるでしょう。多くの飼育書には、トイレを設置することが当然のように書かれています。確かに、決まった場所に排便・排尿をしてくれると人間の方は掃除が楽です。しかし、これには少し問題があるのです。
 市販のトイレは三角コーナータイプがほとんどです。金網の下にトレーがあって、ふんと尿を受け止める仕組みです。故に、数センチの高さがあります。排便を済ませ降りる際、金網に爪を引っ掛けやすく、けがを誘発しやすい構造なのです。高齢でよろよろと歩くようになったウサギにとって、数センチでもトイレの昇り降りは命懸けです。万が一、けがをすれば生死に関わります。
 前述のケージなら、便は床下の引き出しが受け止めます。あえてトイレを置く必要はないのです。
 床面積の半分ほどに木のすのこを置きましょう。爪の伸びを防ぐ効果があります。すのこの端をかんで削ることで、歯の健康を保つことにもなり一石二鳥です。プラスチック素材のすのこは滑りやすいので、お薦めできません。
 足を1本痛めれば、伏せの状態が続きます。草食動物は長く伏せの状態が続くと、胃腸が圧迫されて腸の運動が妨げられ、おなかにガスがたまってあっという間に死んでしまうのです。けがの防止には細心の注意を払ってください。(獣医師)


2017年12月15日金曜日


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