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<谷口がっこそば>昨年12月火災で全焼 金山町が共済金活用し再建へ

火災以前の「谷口がっこそば」。山形県内外から多くのファンが訪れていた

 山形県金山町は、木造校舎のたたずまいが人気を集めながら昨年12月に火災で全焼した同町飛森のそば店「谷口がっこそば」について、現地に再建することを決めた。閉校となった小学校分校の校舎を農業・農村体験施設やそば店として活用した取り組みは長年、「地域おこしのモデル」としても評価されてきた。町は加入していた災害共済金などを再建資金に充てる計画で、準備を進めている。
 町が再建を目指すのは1996年に閉校した旧金山小谷口分校の校舎で、木造平屋約450平方メートル。閉校翌年の97年、住民らが旧校舎を使い、地元と都市の住民が体験交流する学びの場「四季の学校」と、そば店を始めた。
 昨年2月に会員の高齢化で営業を休止したが、町の地域おこし協力隊員だった菅谷光太郎さん(29)らによる企業組合が4月に経営を引き継ぎ、営業。だが、12月10日の火災で全焼してしまった。
 町や菅谷さんによると、建物の焼失後、「このままでは寂しい」「思い出の場所を失いたくない」など、再建を望む声が県内外から多く寄せられたという。
 鈴木洋町長は「地域の人たちや運営を引き継いだ若い人たちの意欲がなえてしまうのが心配だった。早く手を打たなければならない」と、再建を決意した理由を説明。町は災害共済金の請求に向け、町が建物の具体的な設計を進めるなど準備を急いでいる。
 町は、これまでと同じ場所に地元の金山杉を使って整備する方針で、早ければ18年度当初予算に建設費を計上する。
 菅谷さんは「火事の後、応援の声をもらっていて、何とかしなければならないと思っていた。町の支援は力強い」と話した。


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2018年01月12日金曜日


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