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岩手県南 新工業団地造成の動き 東芝メモリやトヨタ東日本の動きに呼応、自治体側さらなる進出見据える

2月に新工場建設が始まる北上市の東芝メモリ進出予定地

 製造業が集積する岩手県南部で、新たな工業団地の造成に向けた動きが浮上している。東芝の半導体子会社「東芝メモリ」(東京)の北上市進出や、トヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)の拠点化に呼応するためだ。既設団地の空き区画が残り少なくなる中、関係自治体はさらなる工場進出を見据える。
 東芝メモリの立地が決まった昨年9月、北上市は企業立地課に「東芝新工場立地支援プロジェクトチーム」を設置した。北上工業団地を約15ヘクタール拡張する事業費を予算計上し、関連企業の進出に備える。
 東芝メモリの新工場着工は2月。1兆円とも言われる投資規模を反映し、市には関連企業から空き区画の問い合わせが相次ぐ。
 同課は「建設、設備関係はもちろん、飲食、警備、宿泊など多様な職種に波及効果が見込める。すぐに動きだせるよう万全を期す」と力を込める。
 企業進出は奥州市でも活発化している。隣町の岩手県金ケ崎町にあるトヨタ岩手工場に加え、半導体関連企業の集積も目立つ。
 市企業立地推進室によると、市内最大規模の江刺中核工業団地は2014年に区画を完売。隣接する江刺フロンティアパークも交渉中を除くと空きは数区画しかない。
 市は18年度、新たな工業団地整備の可能性を探る。同室は「採算性、利便性などを考えて検討することになる」と説明する。
 国の経済センサス活動調査によると、北上、奥州両市など県南部の15年の製造品出荷額は1兆5517億円で、県全体の65%を占めた。東芝メモリの生産開始やトヨタによる電気自動車など小型車生産の拠点化で、製造業の集積は一層加速するとみられる。
 県ものづくり自動車産業振興室は「県南部で人材を集める力が強まれば、人口の県外流出に歯止めがかかる。工業団地整備などで地元と連携し、受け入れ環境を整えたい」と今後の企業動向を注視する。


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2018年01月13日土曜日


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