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<里浜写景>笑顔で掛け合い 元気上昇中

桜井理事長(左から2人目)の話術にも乗せられて、競りの雰囲気を楽しむ買い物客。防潮堤を隔てて、後ろはすぐ閖上の海
ゆりあげ港朝市=名取市閖上

 カラーン、カラーンと鐘が響くと、うちわ片手の買い物客が集まってきた。名取市閖上の海沿いに即席の競り市が建つ。
 「今日のために特別に仕入れたアワビ。ここで買わなかったら、もう一生食べられないよ」と、ゆりあげ港朝市協同組合の桜井広行理事長(63)。
 一斉に番号入りのうちわが上がった。競り落としたいという合図だが、値をつり上げるような野暮(やぼ)はしない。競合すると、「そこの○○番の人」と桜井さんならではの勘で決め、周りも笑顔で納得する。
 東日本大震災後しばらく朝市は別の場所で開かれ、閖上に戻ったのは4年前。
 復旧工事が進むにつれ、人も増え始めた。朝市常連客の玉田光子さん(72)は先月、閖上の災害公営住宅に移ったばかり。「おいしい物が安いし、店の人とのおしゃべりも楽しみで」。両手に買い物袋を提げながら、なじみの人や景色と触れ合っていた。
(文と写真 写真部・高橋諒)

[メモ]
「ゆりあげ港朝市」は、日曜と祝日の午前6時から午後1時まで、名取市閖上5丁目で開かれる。毎回、5000人以上の人出でにぎわう。誰でも参加できる競り市は、日曜の午前10時から。連絡先は、ゆりあげ港朝市協同組合022(395)7211。


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2018年01月14日日曜日


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