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<利府町長選>告示まで1ヵ月 過去最多4人出馬へ

 任期満了に伴う利府町長選(2月13日告示、18日投開票)は告示まで1カ月を切った。県内の市町村で最多となる5期目の現職鈴木勝雄氏(73)が昨年11月に引退を表明。当初は後継指名などをしない態度を見せたため、町制施行以来最多となる4人が立候補に続々と名乗りを上げた。選挙戦は準備期間が少ない短期決戦の様相で、各陣営は慌ただしく準備を進めている。
 立候補を表明しているのは、いずれも無所属新人で、元町職員の大野尊行(44)、元参院議員の熊谷大(ゆたか)(42)、前町議会副議長の羽川喜冨(56)、元町議の吉田裕哉(40)の4氏。
 現職鈴木氏は1998年に初当選し東日本大震災後の2011年5月から4年間、県町村会長を務めたベテラン。6選出馬が濃厚とされていた鈴木氏は町制50周年記念事業を見届けた上で突如、引退を表明した。
 鈴木氏は「新たな50年は新町長に託したい。院政にしたくないので、候補者は自発的に手を挙げるべきだ」と語り、当初は後継指名には口をつぐんだ。
 町長選は無風から一転、混沌(こんとん)に。吉田氏を皮切りに、大野氏、羽川氏、熊谷氏が次々と出馬表明した。
 4氏はいずれも保守系で支持者が重なる部分があり、「町長が後継者を指名していたら出なかった」という人もいる。4氏とは別に「もっと早い時期の引退表明だったら出馬を考えた」という町議もいて、現職の態度表明の時期などが影響を及ぼしている。
 選挙戦の行方は4氏が今後政策的にどう違いを打ち出すのかが鍵となるが、出馬表明時点での現町政への評価が、現職の応援スタンスに微妙な影を落とした。
 吉田氏は「町政刷新」を掲げる一方で、大野氏と羽川氏は「一定の評価」。ところが最後に表明した熊谷氏が「町政継続」を打ち出すと、鈴木氏は全面的な応援を表明した。町内の一部には「町長は後継指名しないと言ったはずだが…」という不満もくすぶる。
 隣接する仙台市の職場に通う町民が多いせいか、同町の町長選の投票率は軒並み低い。現新2人が争った前回町長選は大雪の影響もあったが39.76%という低さだった。今回は新人4人が争い、同時に町議補選(欠員2)もあり、町選管は「投票率アップで多くの民意を反映してほしい」と期待を寄せる。


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2018年01月15日月曜日


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