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追憶の街再現 福島・新地釣師地区の町民がジオラマ作製「思い出話が心の復興につながる」

震災前の情景を細部まで再現したジオラマ=福島県新地町農村環境改善センター

 福島県新地町が、町内の釣師地区のジオラマ作製に取り組んでいる。一帯は東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受け、防災緑地への再整備が決まっている。故郷の思い出を残すとともに震災の記憶を語り継ぐのが狙いで、年度内の完成を予定している。
 釣師地区には約160世帯が暮らしていた。全域が濁流にのまれ、34人が犠牲になった。住民らは既に町内の高台に集団移転するなどしている。
 ジオラマの縮尺は500分の1。福島県が2006年に測量したデータを活用し、東北大の3Dプリンターで成形した。砂浜を含む地形はもちろん、民家の屋根の形状や色といった細部に至るまで再現している。
 14日までの6日間は町民に協力を呼び掛け、スポンジで樹木を造形したり、車の模型を配置したりした。元住民の川上照美さん(42)は「仙台から移住して7年暮らした土地だけに懐かしい。ジオラマを見て思い出話をすることで、心の復興につながると思う」と話していた。


2018年01月15日月曜日


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