宮城のニュース

<美里町長選>産業施設建設 問われる手腕

 【解説】宮城県美里町長選は現職の相沢清一氏(65)が、前回に引き続き無投票で再選を決めた。町民との対話を重視する手堅い姿勢を評価し、各種産業団体や町議の大半が相沢氏を支持。有力な対抗馬はついに現れなかった。
 町は2006年に非核・平和都市を宣言し、東京電力福島第1原発事故後の12年には、脱原発を掲げている。相沢氏も就任当初から東北電力女川原発(女川町、石巻市)の再稼働に反対の姿勢を貫く。
 15年には原発立地自治体を除く30キロ圏の他の4市町とともに、東北電と安全協定を締結。しかし、再稼働の是非を判断する権限は得られなかった。東北電が18年度後半以降の再稼働を見据える中、他の4市町と意見を調整し、粘り強く交渉に臨む覚悟が必要だろう。
 少子高齢化の進む中、地域活性化の決め手が見当たらない町の現状は、初当選時と変わらない。前回の公約では、基幹産業の農業を核とした産業活性化拠点施設の建設が、現状打破の起爆剤として注目を浴びた。
 期待の声が広がる一方で、理想の具現化に30億円かかるという巨額の事業費予測が批判の的にもなった。町内3中学の統合を優先し、建設計画は先延ばしになったが、統合中学は順調にいけば21年に開校する。施設を巡る議論は避けて通れず、相沢氏の行政手腕の真価が問われる。
(小牛田支局・矢嶋哲也)


関連ページ: 宮城 政治・行政

2018年01月17日水曜日


先頭に戻る