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<ファイト若ワシ>「強心臓」の救援候補 寺岡寛治投手

勝ちパターンの救援候補として期待される寺岡

◎楽天新人紹介 寺岡寛治投手(25)

 「軽乗用車であれば、こちらの車種はいかがでしょうか」。2015年に入社の九州三菱自動車では、いかにも体育会系っぽい、はきはきとした言葉遣いの営業マンとして、きっちり月1台を売り上げていた。
 同社の社会人チームには外野手として入ったはずが、ある時投球練習してみると剛球がうなりを上げた。試合でも150キロを計測。投手コーチは目を丸くした。「これだけ投げられるなら、投手の方がプロへの近道だ」。南海、ダイエー(ともに現ソフトバンク)で通算100勝した元プロの山内孝徳氏の言葉が胸に響いた。寺岡は福岡・東海大五高時代、速球派だったが右肘を骨折。九州共立大4年からは主に外野を守り、投手は半ば諦めていた。
 「投手としてプロ入りを目指したい」。夢実現の足掛かりにと、17年にBCリーグ・石川の門をたたく。「正社員なんだから今更プロ野球選手を目指さなくても」。家族の反対を押し切った決断は吉と出た。
 「投球術を磨き、成長できた」。最速155キロの直球に、カットボール、フォークボールの決め球を持つ救援投手として台頭。9月にリーグ選抜チームの一員で投げたDeNAとの試合、救援の1回を三者三振に切って取り、ドラフト会議を控えたスカウト陣にアピールした。
 ドラフト指名を受けてから、特長を聞かれれば単に「強心臓」と言わず遊び心も込めて「毛の生えた心臓」と言う。目標も「1軍の投手12人のうち3番以内に入りたい」と独特。営業職で磨いたセールストークを勝利のお立ち台で披露する日も遠くなさそうだ。(金野正之)

[寺岡寛治(てらおか・かんじ)]ドラフト7位。92年12月3日生まれ。福岡県出身。180センチ、89キロ。右投げ右打ち。背番号56。


2018年01月17日水曜日


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