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<芥川賞>若竹さん受賞 遠野弁駆使「古里の誇り」同級生ら沸き立つ

若竹さんの受賞作「おらおらでひとりいぐも」(河出書房新社)

 遠野市生まれの若竹千佐子さんが第158回芥川賞に決まった。古里の語り言葉を駆使した作品での受賞に、地元の同級生らは「遠野の誇り」と沸き立っている。
 幼なじみの会社員林崎俊勝さん(63)=遠野市=は「選考会の日をカレンダーに赤丸を付けて楽しみにしていた。帰省すれば小説と同じズーズー弁の気取りがない人柄。ぜひお祝いしたい」と喜ぶ。昨年12月にも若竹さんを呼んで同級会を開いたばかり。「遠野を出ても遠野を思って頑張っている。地元の子どもたちのためにもいいニュース」とたたえる。
 若竹さんの姉と同級生だった主婦小山美光(よしこ)さん(67)=同=は「千佐子ちゃんが受賞して本当に芥川賞ってあるんだって実感した。ただの遠野弁の私小説ではなく、しっかりした哲学を書いていて同郷人として誇らしい」と感無量だ。
 岩手県関係の受賞者は前回「影裏」の沼田真佑さん(39)=盛岡市=に次いで2人目。岩手文学への全国的な注目も高まる。
 明治以降の出身作家の事績を著書「文学の国いわて」にまとめた盛岡市の脚本家道又力さん(56)は「これまで宮沢賢治と石川啄木ばかり語られてきたが、新しい才能の登場が続いている。東日本大震災を契機に書くことの意識が変わり、文学の新時代を切り開いている」とみる。


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2018年01月17日水曜日


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