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<ベガルタ・期待の新人>(1)力強いドリブル武器 FW阿部拓馬

ドリブルで切れ込む新加入のFW阿部

 J1仙台に6人の新戦力が加わった。昨季終盤に威力を発揮した攻撃的な「3−4−3」システムの進化を担い、チームが掲げるリーグ戦5位以内、カップ戦決勝進出に向けて活躍を期す。U−23(23歳以下)アジア選手権に日本代表で出場中のDF板倉滉を除く5人を紹介する。

 半年ぶりにJ1の舞台へ戻ってきた。オファーがあった複数のクラブから「一番行きたいと思った」と言う仙台を選択。2014年に続く渡辺監督の誘いに今度は応じた。「(仙台のシステムの)3トップは好きなので楽しみ」。力強いドリブルで攻め込む持ち味と、攻撃的スタイルを貫くチームの方針が合致した。
 今季でプロ9年目。絶えず新たな挑戦を続けてきた。最初に入ったJ2東京Vでは2010年から3季で計37得点と活躍し、移籍したドイツ2部のアーレンで2季プレー。J1甲府を経て16年に加入したFC東京では股関節痛などに苦しみ、17年途中に蔚山(韓国)へ新天地を求めた。
 喜びと苦しみ。経験は全て糧となった。2度の海外でのプレーは「環境を変えたいと思った。得たものはありすぎて言葉で言い表せない」。けがのつらさも「前はがむしゃらにやるだけだったが、今は一歩引いて冷静にできている」と前向きにとらえる。他の選手を生かすプレーを心掛け、体のケアも怠らない。
 FC東京や蔚山ではサイドハーフもこなしたが、仙台では「希望は一番前でやりたい」と攻撃の核としての強い意気込みを見せる。「積極性を失わないことは大前提で、パスを受ける前の準備や相手との駆け引きなども大事。ここ2年間はけがでまともに試合に出ていないので、1年間通じて離脱せず戦いたい」
 荒野を駆け抜ける馬のように、新天地で新たな道を切り拓(ひら)く。(原口靖志)

<あべ・たくま>171センチ、72キロ。背番号20。横河武蔵野ユースに所属した2005年に2種登録で日本フットボールリーグ(JFL)に出場した経験を持つ。法大を経てJ2東京Vを皮切りに国内外の五つのクラブでプレーした。趣味は温泉巡り。東京都出身。


2018年01月18日木曜日


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