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<伊達市長選>6人乱立か 引退示唆の現職出馬が発火点、支持基盤も分散

伊達市長選の告示を前に開催された地元青年会議所主催の公開討論会。立候補予定者6人のうち5人が登壇した=16日

 任期満了に伴い21日に告示される福島県伊達市長選(28日投開票)は現職と新人5人が立候補の意思を表明している。福島県選管によると、このまま6人による争いとなれば、県内の市町村長選としては平成元(1989)年以降で最多。法定得票(有効投票総数の4分の1)に届く候補がいなければ再選挙となる。
 立候補予定者は全て無所属で、現職の仁志田昇司(73)、いずれも新人の元県職員須田博行(59)、元市議高橋一由(65)、元県議遠藤保二(69)、農業佐藤易広(76)、市議橘典雄(68)の各氏。
 伊達市は2006年に5町の合併で誕生した。東京電力福島第1原発事故では市内の一部が放射線量が高い特定避難勧奨地点に指定された。14年の前回選挙は除染の在り方が争点となり、仁志田、高橋、佐藤、橘の4氏が争った。
 旧保原町長2期を経て市長を3期務める仁志田氏は一時、今期限りの退任を支持者らに示唆した。昨年秋に「復興は道半ば」と一転して立候補表明したことが、候補者乱立の発火点とみる関係者は多い。
 6人とも政党への公認や推薦の申請はせず、政党支部や労組、県選出国会議員の後援会などの票は分散。一部候補は地域の商工会や医師会の推薦を得た。陣営によると、定数26の市議会議員のうち12人が仁志田氏を、8人程度が高橋氏を支持しているという。
 地域別にみると、仁志田、遠藤、佐藤の3氏が最も有権者が多い旧保原町が地盤。須田、橘両氏は旧保原町に次ぐ票田の旧梁川町の出身で、高橋氏は旧伊達町が地元だ。
 各氏は前回に続き追加的な除染の実施のほか、農業振興や少子高齢化対策、大型商業施設の誘致推進などを訴える。
 前回の投票率は過去最低の59.95%だった。昨年12月1日現在の有権者は5万3059人。今回の投票率が仮に前回並みだった場合、法定得票は8000票程度になる。


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2018年01月18日木曜日


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