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<トップに聞く>海外展開さらに拡大 大山晃弘アイリスオーヤマ次期社長

おおやま・あきひろ 米ベイロイトカレッジ中退。03年IRIS USAに入り、10年アイリスオーヤマ入社。グローバル開発部長、執行役員ホーム開発部長などを経て15年に取締役。39歳。仙台市出身。

◎冷蔵庫、洗濯機も発売計画

 アイリスオーヤマは、実質的な創業者の大山健太郎社長(72)が6月末に退任し、長男で海外事業を統括する晃弘取締役が7月1日付で後任に就く。中長期計画で掲げた2022年にグループ売上高1兆円を達成するには、グローバル展開の拡大が欠かせない。晃弘氏に事業戦略などを聞いた。(聞き手は報道部・高橋公彦)

 −携わってきた海外事業の現状は。
 「ここ数年、インターネット通販が急激に拡大している。昨年はアジアを中心に家電の販売を本格化させた。中国と韓国では(室内の空気を循環する)サーキュレーターが欠品するほどの人気。台湾などでは布団クリーナーが売れている」

 −海外の工場建設や増設が急ピッチで進む。
 「米国内では4カ所目となるペンシルベニア工場、フランスと韓国には国内第1号の工場を建設する。いずれもネット通販への出荷増大に対応するためだ。消費者の近くに生産拠点を構えれば輸送費も削減できる。さらに数カ所で工場建設を検討中だ」

 −売上高1兆円を目指す戦略は。
 「家電事業を拡大し、売上高の大半を占めるようにする。昨年発売したエアコンに続き、新たな大型白物家電として冷蔵庫や洗濯機を投入したい。それらは開発が難しく、より高い品質を求められ、開発担当者の確保が重要になる。大手メーカーで勤務経験のある技術者の雇用を進めており、人数をさらに増やしたい。新卒採用も力を入れる」

 −社長就任後、上場や本社を移転する考えは。
 「同族企業には投資判断や事業の在り方を長期的視点で考えられるメリットがある。長いスパンで地域貢献できると考えている。上場はしない」
 「東京や大阪に拠点はあるが、本社は仙台から移さない。コストが安く、地方の優秀な学生を採用できる利点がある。長く過ごした米国では、地方に世界的企業があるのが当たり前だ。利益を出し続け、地域社会に貢献していく」


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2018年01月19日金曜日


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