宮城のニュース

4月開校の閖上小中 旧校舎のクロマツや慰霊碑、OBメッセージ黒板など移設へ

 宮城県名取市の山田司郎市長は19日の定例記者会見で、4月に小中一貫校として開校する閖上小中の外構計画を発表した。東日本大震災の津波で壊滅的被害を受けた旧小学校、中学校にあったクロマツや石碑のほか、津波で犠牲になった中学生14人の名前を刻んだ慰霊碑を移設する。
 移設先は「地域開放ゾーン」として学校敷地を囲むフェンスの外側とし、遺族や地域住民らがいつでも立ち寄れるように配慮する。同ゾーンには閖上地区で育ててきた「復興桜」約20本も移植。いずれも開校前にほぼ移し終える予定で、児童・生徒は満開の桜の下を通学することになる。
 フェンス内側は「学習ゾーン」と位置付ける。震災後に閖上地区の海沿いで拾った松かさから育てたクロマツ約20本を新たに植栽。沿岸部に自生していたコナラやレンゲツツジなども配置し、震災で失われた名取の自然を再現する。
 校舎や体育館には、地震発生時刻の午後2時46分を指したまま停止した閖上中旧校舎正面の時計や、OBらがメッセージを書いた黒板なども移す。山田市長は「震災をきちんと伝える場にすると同時に、地域と共に歩む愛される学校にしたい」と述べた。
 児童・生徒は現在、内陸部の別の小学校に間借りしたり、仮設校舎で学んだりしている。


2018年01月20日土曜日


先頭に戻る