宮城のニュース

<杜の都のチャレン人>読者を意識 技術磨く

放課後、教室で担当教諭のアドバイスを聞きながら絵の技術を磨く小沢さん(右)

◎等身大の憧れ詰め込んだ漫画の連載目指す 小沢唯那さん(18)

 放課後、JR仙台駅周辺の商業ビルを回る大好きなショッピングタイムが、流行ファッションを学ぶ勉強時間になっている。
 「ニット帽をかぶった男の子とか、店頭で自分が欲しいと思ったセーターとか。街なかでいいなと思った着こなしを描けば、読者も共感してくれるはず」。仙台には、かわいいものが何でもそろう。
 幼い頃から月刊誌に夢中な大の漫画好き。「読むだけじゃ足りない」とプロに憧れて2015年春、北海道芸術高仙台サテライトキャンパス(仙台市宮城野区)マンガ・イラストコースに入学した。
 2年生だった一昨年夏、講談社の月刊少女漫画誌「別冊フレンド」の編集部が毎月公募する新人発掘セミナーに初投稿。入賞は逃したものの一歩手前のAクラスに入り、すぐに担当編集者が付いた。
 描くのは一貫して高校生のヒロインを巡るハッピーな恋愛模様。王道の物語がデビューをつかむ近道だと考える。新作を書き上げては投稿し、Aクラス入りが続く。
 編集者からのアドバイスは、絵に関することが多い。女の子は顎をとがらせて、男の子の頬は丸みを帯びないようシュッと。「読み手の理想をくみ取り表現していくのが、漫画の一つの役割なのかな」と理解し、技術を磨く。
 学校生活では、1年時の冬から生徒会長を2年間務め、校内行事のまとめ役として活躍した。「声優やダンスなど、他コースの子と交流できて刺激になった」と振り返る。作品のキャラクター設定も、彼らから受ける影響は大きい。
 大ヒットした映画やドラマの原作として少女漫画は近年、注目を集めていると感じる。連載機会を獲得できたなら、仙台を舞台に描いてみたい。「プロの作品には、街の風景に東京のファッションビル『SHIBUYA109』がよく出てくる。私なら、エスパルやパルコを登場させたいな」。もちろん、夢は映像化。(智)

[こざわ・ゆいな]99年青森市生まれ。4月に東京コミュニケーションアート専門学校マンガ専攻に進学予定。昨年7月、兵庫県川西市の環境学習施設が公募した環境イラストコンテストで佳作。ペンネームは倉花唯。多賀城市在住。


関連ページ: 宮城 社会

2018年01月20日土曜日


先頭に戻る