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ダムに沈む集落の60年収める 地元男性が写真展

法体の滝の四季の写真を見つめる三浦さん

 鳥海ダム建設で姿を消す由利本荘市鳥海町の百宅(ももやけ)集落の歩みをたどる写真展「郷里の話 間もなく鳥海ダムに沈む集落『百宅』」が19日、市文化交流会館カダーレで始まった。自然の美しさと住民の人柄に魅せられ、60年以上にわたり撮影を続けてきた同市前郷の農業三浦繁忠さん(82)が作品を通して集落の風景を振り返っている。21日まで。
 中学生の時に写真を取り始めた三浦さんは、20歳を過ぎて集落に通うようになった。色彩豊かな紅葉の間を流れる法体(ほったい)の滝や住民の温かさ、継承されてきた郷土芸能などに魅了された。
 2014年秋ごろにダム建設が本格化すると「百宅の文化や歴史、住民の笑顔を後世に残したい」と撮影に一層熱が入り、毎週のように現地でシャッターを切り続けた。
 写真展会場には、残雪の鳥海山と黄金色の稲穂のコントラストが映える一枚をはじめ、地区に唯一あった小中学校の廃校式や山菜を干す作業の様子など、住民の視点で日常を切り取った約140点が並ぶ。
 百宅出身で、結婚を機に同市矢島町に移った主婦土田禎子さん(72)は「50年近く帰省しなかったが、幼少期の思い出がよみがえった。記憶の中に集落の歴史を焼き付けたい」と見入っていた。
 開場時間は20日が正午〜午後6時、21日は午前9時〜午後5時。入場無料。連絡先は三浦さん090(4554)0839。


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2018年01月20日土曜日


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