福島のニュース

<福島第1>2号機でも溶融燃料確認 格納容器内カメラ撮影

溶融燃料とみられる小石状の物体や堆積物。L字型の燃料集合体の部品は1辺が10〜15センチ(国際廃炉研究開発機構提供)

 東京電力は19日、福島第1原発2号機原子炉格納容器の内部調査を実施した。カメラや線量計、温度計を先端に装着した伸縮パイプを原子炉圧力容器の直下に挿入し、新たに格納容器底部に小石状の物体や堆積物を確認した。東電は「溶融燃料(燃料デブリ)と思って間違いない」と説明した。
 2号機で溶融燃料とみられる物体を映像で捉えたのは初めて。小石状の物体は3号機の内部調査でも確認されているが、今回は燃料集合体の部品とみられる構造物と共に見つかっており、溶融燃料の可能性が一段と高まった。
 東電が公開した画像では、原子炉圧力容器を支える台座の底に小石状の物体や粘土のような堆積物が広がっていた。近くには燃料集合体の上部に付いていた部品が落下していた。
 東電原子力・立地本部の木元崇宏本部長代理は「確認された堆積物は溶融燃料と思って間違いない。小石状の溶融燃料は(1979年に事故を起こした)米スリーマイルアイランド原発でも確認されている」と話した。
 東電は映像の解析を進める。線量計や温度計の測定値は今後の分析が必要だとして公表しなかった。
 2号機の内部調査は昨年1〜2月に続き2度目。前回より1.5メートル長い約12メートルのパイプを格納容器の貫通部から差し入れた。作業用足場の崩落箇所から調査装置をつり下ろし、格納容器下部の撮影を試みた。
 原発事故では1〜3号機が炉心溶融(メルトダウン)した。2号機は宇宙線「ミュー粒子」などを使った調査で、溶融燃料の多くが圧力容器内にとどまっているとみられている。
 1〜3号機の格納容器内部調査では、昨年7月に水中遊泳型ロボットを使った3号機の調査で、格納容器底部に溶融燃料の可能性が高い塊などが散乱している状況を初めて確認した。


2018年01月20日土曜日


先頭に戻る