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<全日本卓球>「張本時代」到来 「東京で金」へ成長規格外

卓球全日本選手権で雄たけびを上げる張本選手=東京体育館

 14歳の鮮やかな戴冠劇だった。21日に東京体育館であった卓球の全日本選手権男子シングルス決勝で、仙台市出身の張本智和選手(エリートアカデミー)が水谷隼選手(28)=木下グループ、青森山田高−明大出=を破り初優勝した。中学生の優勝は男女を通じ史上初。日本の男子卓球界の時代の転換点を強く印象付けた。
 ポイントを挙げるたびに雄たけびが会場に響いた。強烈なバックハンドで王者を翻弄(ほんろう)。常に先手を取り続けた。
 勝利の瞬間、そっと卓球台にラケットを置くと、父の宇(ゆ)コーチの元へ駆け寄り抱き合った。
 「今まで卓球をしてきた中で一、二を争うプレーができた。最高にうれしい」。興奮を抑えるように、一つ一つ言葉を選びながら感激を表した。
 「張本選手は中国人選手と同レベル。たぶん何回やっても僕は勝てない」。水谷選手に力の差を認めさせる内容だ。日本代表男子の倉嶋洋介監督には「張本時代に片足以上突っ込んでいる」と言わしめた。
 2016年4月、仙台市東宮城野小を卒業したばかりの張本選手は、各競技の有望な若手が集う寄宿制のエリートアカデミー(東京)に入った。小学3年の時に施設を見学した際、充実した環境で練習する先輩たちの姿を目にして仙台を離れることを決意している。アカデミーでは自らの成長する姿を思い描いて猛練習に耐え、めきめきと力をつけた。
 リオデジャネイロ五輪で水谷選手が銅メダルに輝いてからわずか1年半。張本選手の規格外の成長に、倉嶋監督も「もう新しい王者が生まれるとは。経験を重ねれば、本当に恐ろしい選手になる」と目を見張る。
 今後はエースの称号を胸に戦うことになる。「これからは誰が相手でも勝つ」と張本選手。小学生から抱き続ける夢は20年東京五輪の金メダル。確実に歩みを進めている。


2018年01月22日月曜日


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