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<全日本卓球>張本、前王者圧倒 豊富な練習量が自信に

 史上初の中学生王者は、うれしさのあまり声が出なかった。男子シングルス決勝で、張本が大会最多の10度目の頂点を狙った水谷を破って全日本初制覇。「この一戦で燃え尽きていいと思っていた。最高の瞬間でした」と照れくさそうに笑った。
 スコアも内容も圧倒した。「信じられないくらい決まった」という代名詞のバックハンドは相手の台の隅を突き続けた。昨年6月の世界選手権でも水谷を倒しているが、「今回は実力で勝った。自信になった」と大きくうなずいた。
 中学入学と同時にエリートアカデミーに入り、体の成長と共に筋力が増してフットワークに磨きが掛かった。
 アカデミーではあと1分という練習が1時間延びることもある。豊富な練習量を自信に成長し、プレーの一つ一つを極める姿勢を崩さなかった。日本代表男子の倉嶋監督は「弱点を指摘されれば、できるまでやる」と目を細める。
 「得点パターンが見いだせなかった」。王座を譲った水谷に完敗を認めさせた。「張本が出てくるまでにたくさん優勝しておいて良かった」。そう冗談めかして言わせるほどの内容だ。12年連続で決勝に臨んだ前王者は、初めて2ゲームしか奪えなかった。張本の強さを物語っている。
 4種目で19試合をこなし、ジュニアとの2冠を射止めた中学2年生の発言には変化が出始めた。
 「ここからは自分の時代にしたい。日本のエースぐらいの活躍をしたい」。2020年の東京五輪を前に、日本の卓球界を背負う覚悟が備わってきた。(剣持雄治)


2018年01月22日月曜日


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