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<E番ノート>亡き師との絆強く「星野さんにプロに入れてもらった。活躍するのが恩返し」

島内宏明外野手

 2011年ドラフト会議、東北楽天のテーブルは5位指名で選択終了の雰囲気だった。星野監督(当時)が切り出した。「終わっちゃうの? 残っているし、明治のあいつ取ろうぜ」。鶴の一声のような形で6位指名したのが島内。今や堂々たる主力であることを考えると、星野氏の好判断だった。
 島内は明大の偉大な先輩が率いるチームからの指名に実は困惑していた。「もともとプロに行きたい方ではなかった。星野監督だったから、むしろ行きたくなかった」。今なら冗談に聞こえるだろうが、当時は本音だった。
 闘志が前面に出ない「草食系」タイプの島内は入団後、人間味あるやりとりを通じて闘将と師弟関係を強める。「ミスをしたら怒るが、いいプレーは褒めてくれた。経験を積ませてくれた」。星野氏は阪神監督時代、前任の野村監督が「覇気がない」と冷遇した今岡を主力に成長させた操縦術があった。
 島内は今では「星野さんにプロに入れてもらった。もっと活躍するのが恩返し」と言う。勝利に貪欲だった亡き恩師のプロ意識も引き継いだようで、「もっといい成績を残して、もっと給料がほしい」とすっかり「肉食系」になってしまった。(金野正之)


2018年01月22日月曜日


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