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馬に触れ心身元気に 釜石・障害児ホースセラピー開始

馬に乗った男児の様子を見守る黍原さん(右)

 岩手県釜石市橋野町で馬との共生文化の再興に取り組む一般社団法人「三陸駒舎」が、全国でも珍しい障害児のホースセラピーを始めた。乗馬や馬の世話を通して心身の発達を促し、社会性を育む。国の福祉サービス指定を受けており、低料金で利用できる。
 ホースセラピーには現在、岩手県大槌町の男児(10)が通っている。引き馬や乗馬を体験し、ブラッシングや給餌、馬小屋の掃除に汗を流す。
 三陸駒舎理事の黍原(きびはら)豊さん(40)によると、乗馬によって体の動かし方、力の入れ具合などの感覚が育まれるという。馬具の脱着は手先の器用さが身に付く。
 馬との触れ合い効果も大きい。黍原さんは「馬の反応から他者に共感する能力を養える。世話をすることで自分が役に立つ存在と実感でき、自己肯定感が高まる」と説明する。
 三陸駒舎は橋野町の古民家を拠点にホースセラピー活動を展開。東日本大震災の仮設住宅や災害公営住宅のほか、特別支援学校などに出張してきた。
 昨年12月には「児童発達支援・放課後等デイサービス」施設の指定を受けた。黍原さんは「さまざまな障害を抱えた子どもにとって、馬はいい先生。新しい馬との付き合い方としてホースセラピーを広めたい」と意気込む。
 障害児のホースセラピーは定員10人。釜石市と大槌町からは別料金で送迎もある。三陸駒舎の連絡先は電子メールアドレスkama.koma55@gmail.com


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2018年01月22日月曜日


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