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<東北電子産業>プラスチック酸化劣化検出法、国内初のJIS認定

JIS認定されたプラスチックの酸化劣化の検出方法を実施する装置

 経済産業省は22日、計測装置製造・販売の東北電子産業(仙台市)が提案したプラスチックのわずかな酸化劣化を光で検出する方法について、日本工業規格(JIS)に認定したと発表した。同社などによると、プラスチックの酸化劣化検出の分野のJISは国内で初めて。
 光による検出方法は、微弱発光計測法(ケミルミネッセンス法)と呼ばれる。同社の極微弱発光測定装置を使い、物質が酸化劣化する際に発する目に見えない微弱な光を感知し、劣化程度を測定する。
 従来の方法は数百時間から数年の長時間の酸化が進んだ状態でなければ検出できなかったが、同社の装置は変色や割れが起きる前の初期酸化を捉えられる。
 光による検出を備えた装置は東北大と共同開発し、1980年に発売。約450台を販売した。自動車や食品、医療、半導体など幅広い分野の企業が採用し、品質管理や製品開発に活用している。
 JIS認定は、中小企業が開発した技術や製品を国内外に売り込む際、市場での信頼性向上や差別化の有力な手段となり、市場開拓に大きな効果がある。
 東北電子産業の検出方法は2016年3月、中小企業の技術、製品のJIS認定を支援する経産省の「新市場創造型標準化制度」に採択された。一般財団法人日本規格協会(東京)がJISの原案を作成し、日本工業標準調査会の審議を経て、22日に認定された。
 同社の山田理恵社長は「JIS認定で酸化劣化の検出方法や装置への信頼性、認知度がさらに向上し、販売力も高まる。中国などアジア圏からも引き合いがあり、将来は国際標準化機構(ISO)の規格認証を取得したい」と意気込む。
 JIS認定には宮城県産業技術総合センターも協力した。環境プロセス応用班の佐藤勲征上席主任研究員は「県内の他企業にも同社の実績をPRし、JISを目指す会社を増やしたい」と期待した。

[日本工業規格(JIS)]家電など鉱工業品を中心に製品の寸法や性能、検査方法や用語などの共通基準を定める。生産の効率化や製品の品質向上を目的に国が制定。企業は製品にJISマークを付け、品質の確かさをアピールできる。新基準を作る場合、関係者による委員会で原案を作り、審議会の議論を経て所管大臣が公示する。


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2018年01月23日火曜日


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