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砂防ダム活用し小水力発電 山形・大蔵村が民間2社と東北初の共同事業

 山形県大蔵村は22日、民間企業2社と特別目的会社を設立し、砂防ダム活用の小水力発電事業を進めることに合意した。自治体が企業と共同出資で小水力発電事業を手掛けるのは全国でも珍しく、東北では初めて。
 特別目的会社は「おおくら升玉水力発電」(資本金8000万円)。建設コンサルタントの日本工営(東京)の関連会社で水力発電事業の工営エナジー(同)、太陽光発電などのもがみ自然エネルギー(新庄市)が出資する。
 出資割合は村49%、工営エナジー48%、もがみ自然エネルギー3%。社長に加藤正美村長が就き、2月中旬の設立を目指す。
 計画によると、村を南北に流れる銅山川の舛玉砂防ダムを取水設備に活用。ダムの袖壁に縦1.8メートル、横3〜4メートルの穴を開けて水を通し、約10メートルの高低差を使って発電する。
 出力は最大490キロワット。年間発電量は約3500メガワット時で、一般家庭約1200世帯分の消費電力に相当する。今年4月に建設を始め、2020年度の早い段階での稼働を目指す。全量を東北電力に売電し、年間約1億円の収入を見込む。
 総事業費は約10億円。山形銀行、荘内銀行、新庄信用金庫が融資団となり、事業の収益性を評価するプロジェクトファイナンスで建設資金の大半を賄う。
 村役場で22日、加藤村長と工営エナジーの大内実社長、もがみ自然エネルギーの永井敏行社長が合意文書に調印した。加藤村長は「環境を考える学習型観光の推進にもつなげたい」と語った。


2018年01月23日火曜日


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