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犠牲繰り返さぬ報道を 「災害とメディア」研究会発足

震災の津波被災地を訪れ、慰霊碑の前で犠牲者を悼む研究会メンバー=23日、東松島市の復興祈念公園

 産学官民と報道機関の連携組織「みやぎ防災・減災円卓会議」の派生組織として、宮城県内の一線記者や若手研究者、行政担当者らが参加する「みやぎ『災害とメディア』研究会」が23日発足し、災害時の情報発信や平時の防災啓発の在り方について情報共有と意見交換を始めた。
 在仙の新聞社や放送局の記者・デスク45人、東北大や宮城教育大などの若手研究者12人、仙台管区気象台、東北地方整備局の担当者6人の計63人が登録した。年4回程度の例会を開き、災害犠牲や混乱を繰り返さない報道の在り方について議論を重ねる。
 宮城県南三陸町の研修施設「いりやど」で開いた設立総会で、円卓会議世話人の今村文彦東北大災害科学国際研究所長は「災害発生時に議論してもかみ合わない。通常時の学びを通じて非常時に迅速、適切に対応したい」とあいさつ。同世話人で研究会幹事役の武田真一河北新報社防災・教育室長が経過説明し「災害犠牲を無くし、被害と混乱を最小限に抑えるための連携を強めたい」と述べた。
 23日は総会に合わせて被災地を視察。JR仙石線旧野蒜駅を改修した東松島市の震災復興伝承館や石巻市の震災伝承施設「南浜つなぐ館」を約40人が訪れ、被災した遺族らの語りに耳を傾けた。24日は災害報道の課題などについて意見交換し、南三陸町の水産加工会社や石巻市大川小の被災校舎などを視察する。
 円卓会議は2015年4月設立の連携組織。被災地自治体も含めて89団体176人が登録し、月1回の例会で震災伝承や防災啓発の在り方を議論している。


2018年01月24日水曜日


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