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薬王堂と医療機器ベンチャーが提携 健康と消費行動データ分析、活用へ

 薬王堂(岩手県矢巾町)と医療機器開発ベンチャーのセルスペクト(盛岡市)は2018年度、健康と消費行動の情報の分析、活用に向けた連携事業を始める。ドラッグストアを訪れた顧客の健康状態を無料でチェックし、データを収集。分析結果を地域全体の健康増進や健康寿命の延伸に生かす。
 セルスペクトは、血液1滴で肝機能や血糖値など8項目を10分程度で測定できる検査装置を開発。4月以降に薬王堂の盛岡市内の約10店に配備し、買い物客に健康チェックしてもらう。
 検査には薬王堂社員の看護師や臨床検査技師が立ち会う。食生活の改善や健康食品の活用を提案し、個人を特定しない範囲で年齢や性別の調査に応じてもらう。
 収集した健康データは地域や年代ごとに分析。結果は行政や企業に販売するなどして、住民の健康増進や健康関連の商品開発につなげる。薬王堂の購買情報履歴に基づき、購入商品と健康との相関も調べる。
 健康診断は年1回程度の人が多く、健康情報の収集機会は限られていた。買い物途中で気軽に無料の検査を受けられる仕組みにすることで、集める情報量をより増やし、住民の健康への意識を高める狙いもある。
 薬王堂の西郷辰弘社長は「高齢化が進む東北で、収集したデータは社会全体への還元が期待できる。検査できる店舗を徐々に広げてノウハウを蓄積し、同業他社にも協力を呼び掛けたい」と話した。


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2018年01月24日水曜日


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