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<週刊せんだい>挑む(3)新風カフェで朝食を

米ポートランドで吸収した朝食を提供するウエルカムの和泉さん(左から2人目)と大塚さん(同3人目)=9日
葉野菜ケールやスモークサーモンを彩り良く盛り付けた「サーモン」。具材の下に薄切りのトーストが隠れている
料理を携帯電話で撮影するデアストアの(左から)綾乃さん、石山さん、芳男さん=15日
人気の「ホームメイドグラノーラ」(手前)はフルーツたっぷり。「ハムチーズクロワッサン」(奥)はメルボルンのカフェの定番メニューだ

 朝からお気に入りのカフェに出向き、おいしいコーヒーと共に朝食を楽しむ。そんなライフスタイルを提案する店が、仙台で注目を集めている。カフェ文化が息づく海外の都市で吸収したメニューは、喫茶店のモーニングともチェーン店の朝食ともひと味違う。新風を吹き込む2店を訪ねた。

◎米ポートランド風 「朝型」を提案/ウエルカム

 ポテトやベーコンを炒めて半熟目玉焼きを載せた「ハッシュ」、スモークサーモンや葉野菜の彩りが美しい「サーモン」、目玉焼きやベーコンにメープルシロップをかけて味わう「メープル」…。
 仙台市青葉区立町の「ウエルカム」は、朝8時半の開店から午後5時の閉店まで楽しめる「朝食」が人気だ。一昨年秋の開店以来、10席余りの小さな店は週末になると満席が続く。
 見た目も味も、日本でなじみの和洋の朝食とは一線を画す。「ポートランドでおいしいと思った味です」と接客を担当する和泉洋介さん(39)=宮城野区=は話す。店がオープンする前から、シェフの大塚圭さん(40)=青葉区=と一緒に米国西海岸北部の都市ポートランドをたびたび訪ねてカフェや飲食店を食べ歩き、メニューに反映させている。
 現地では朝型のライフスタイルが根付き、コーヒー店は朝6時、朝食を提供する店が8時に開き、夕方前に店じまいするケースが多い。住民が友達や家族、恋人と朝食を取ったり、朝食のために並んだりするのも珍しくないという。
 「朝の時間や朝ご飯を楽しむポートランドの文化を紹介したかった」と和泉さん。現地で活躍する作家が手掛けた器を使うなど「今、ポートランドにありそうな店」を目指す。

<ウエルカム>仙台市青葉区立町6の19▽午前8時半〜午後5時(ラストオーダー午後4時)▽水曜定休▽電話なし。メールthewelcomestore@gmail.com


◎豪メルボルン風 週末は家族で/デアストア

 バリスタの寺沢芳男さん(33)=青葉区=と焙煎(ばいせん)担当の石山悠介さん(32)=太白区=が経営する青葉区一番町のカフェ「デアストア」も毎朝8時に開店し、サンドイッチやグラノーラといった食事を提供する。メニューや営業スタイルは芳男さんと妻でスタッフの綾乃さん(31)が、ワーキングホリデーで滞在した豪メルボルンでの見聞が基になっているという。
 2人は2015年4月から約1年間、現地のカフェで働きながら多くの店を訪ねた。個人経営のカフェも朝7時に開き、住民はコンビニに行くように気軽に利用する。朝からしっかり食事ができる店が多く、週末は家族で朝食を楽しむ姿をたくさん見掛けたという。
 「カフェが住民の日常に溶け込んだ街の姿に魅力を感じた」と芳男さん。開店から1年余りたち「まだまだ朝の利用は少ないけれど、こういう店が増えれば仙台の街もさらに面白くなるのでは」と先を見据える。

<デアストア>仙台市青葉区一番町3の11の27かねはち一番町ビル3階▽午前8時〜午後6時(時間帯により提供するフードメニューが異なる)▽火曜定休▽080(2157)3002。


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2018年01月25日木曜日


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