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タウン誌「街もりおか」創刊50周年 震災時の危機、市民が支える

創刊号(左)と創刊50周年記念号を手に「街もりおか」の魅力を語る斎藤編集長

 盛岡市の出版社「杜の都社」発行の月刊タウン誌「街もりおか」が、1月号で創刊50周年を迎えた。市内の商店や企業がスポンサー会員となり、地元の文化や歴史にちなんだ随筆を掲載。創刊から変わることのないスタイルで、今も多くの市民に愛されている。

 1日発行の記念特別号には、初代編集長だった作家鈴木彦次郎氏(1898〜1975年)の長男で文芸春秋の元常務、文彦さんらが寄稿。脚本家内館牧子さんは旧制盛岡中学(現盛岡一高)に通った父洋さんや盛岡文士劇の思い出を紹介した。
 街もりおかは1968年創刊。随筆を主体とした構成やB6判横開きのユニークな体裁、協賛を募っての発行は、文化的タウン誌の草分けだった東京・銀座の「銀座百点」を参考にした。
 東日本大震災では存続が危ぶまれたものの、スポンサーから撤退する商店や企業は一つもなく、印刷会社が倉庫に残っていた用紙をかき集めて発行を維持したという。
 7代目編集長を務める盛岡市出身の作家斎藤純さんは「盛岡は小さな街だが話題が尽きることなく、読んで気付かされることも多い。これからも地元の人の郷土愛を育てるような本でありたい」と話す。
 創刊50周年を記念し、バックナンバーから随筆100本を厳選した書籍を出版する予定だという。
 街もりおかは毎号3000部発行。定価は260円。市内の書店で販売している。連絡先は杜の都社019(625)5835。


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2018年01月26日金曜日


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