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<申告敬遠>捕手出身の梨田監督「無駄球投げないのはいいこと」背景に現役時代の苦い記憶

 プロ野球の12球団監督会議が25日、東京都内で開かれ、今季から判定に異議がある際に監督が映像による検証を要求できる「リクエスト」制度や投球せずに敬遠四球にできる「申告敬遠制」の運用、投球動作の「2段モーション」を反則投球とはしないとのルールブックの変更について日本野球機構(NPB)側から説明を受け、意見交換を行った。
 座長を務めた東北楽天の梨田昌孝監督は「やる以上は従うだけ。(申告敬遠制は)現役時代にあったら面白いなと思っていた」と話した。

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 投げずに四球にできる「申告敬遠制」が採用されることになり、東北楽天の梨田監督は現役時代(1972〜88年)を思い出した。
 唯一の捕手出身監督。守る側の立場で「無駄球を投げないのはいいこと」と好意的に受け止める。現役時代、一塁が空いた場面でロッテの主砲落合博満(男鹿市出身)に痛打を食らった記憶がよみがえるという。
 敬遠は打者を難なく歩かせることができるわけではない。「いろいろなドラマがあった」と梨田監督が真っ先に挙げたのが82年の大洋−阪神の開幕戦。阪神のエース小林繁が九回、敬遠で暴投し、サヨナラ負けを喫した悲劇だった。
 さらに文字通り涙を流したことがあるのが、大リーグ・カブスから現在フリーエージェントの上原浩治。巨人時代の99年、同僚で本塁打王を狙った松井秀喜を助けるため、ライバルでヤクルトのペタジーニを歩かせた後にマウンドを蹴り上げて悔し涙をにじませた。
 この逸話に触れ、梨田監督は「日本は(敬遠を)嫌がる投手が多い。選手とどう話し合っていくかが、今後も大事になる」。投げなくても勝負を避ける事実は変わらないだけに、選手へのケアを第一に考えた。(剣持雄治)


2018年01月26日金曜日


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