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<ファイト若ワシ>雑草魂ではい上がる 中村外野手

小柄な体にバットを振る力の強さを秘める中村

◎楽天新人紹介 中村和希外野手(22)

 同じ外野手のドラフト2位岩見、同5位耀飛(あきと)に比べて体格は劣るが、スイングの思い切りの良さは引けを取らない。広角にはじき返す技術も持ち味だ。「長打力ではなく打率で勝負するタイプ。勝負どころで打てるバッターを目指す」と意気込みを語る。
 高校野球の名門、大阪桐蔭高出身。3年間でチームは春夏合わせて4度の甲子園大会に出場し、2年の時には春夏連覇を達成した。1学年上に藤浪(阪神)、同学年には森(西武)とスター選手がいた。
 野球エリートが集まる環境で壁に阻まれ、公式戦のベンチ入りは3年春の大阪府大会のみ。背番号20で立った1打席が最初で最後の勇姿だった。「高校時代は花が咲かなかった」と苦汁をなめたが、野球への情熱は失わなかった。
 天理大でもひたむきに練習し、3年秋に正選手の座をつかんだ。遅咲きだったが、ベスト8に進出した4年の全日本大学選手権でパンチ力のある打撃を見せ、プロへの道を切り開いた。「結果が出ない時も監督に辛抱強く使ってもらった」と感謝を胸に刻む。
 身長173センチと野球選手としては小柄なだけに、最大限の力を引き出す打撃フォームを模索してきた。参考にするのが、やはり小柄で左打ちの吉田正(オリックス)。高速で体を回転させるフルスイングを見習い、「軸足の使い方や体を捕手側に残したステイバックを意識している」と言う。
 「高校で悔しさを味わっているから折れそうな時も踏ん張れる。育成からの出発で失うものはない」。まずは支配下登録を目指し、雑草のごとくはい上がっていく。(佐々木智也)

[なかむら・かずき]育成ドラフト3位。95年10月26日生まれ。大阪府出身。173センチ、75キロ。左投げ左打ち。大阪桐蔭高−天理大。背番号134。


2018年01月27日土曜日


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