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岩手スーパーキッズ育成事業、11年目の結実 小林陵選手、平昌五輪スキージャンプ代表に選出

スキージャンプに挑戦するスーパーキッズ=2017年7月、八幡平市(岩手県提供)

 複数のスポーツを体験させて子どもの才能を引き出し、五輪選手に育て上げる岩手県の「スーパーキッズ発掘・育成事業」が、開始11年目で実を結んだ。八幡平市出身の1期生小林陵侑(りょうゆう)選手(21)=土屋ホーム、盛岡中央高出=が平昌冬季五輪のスキージャンプ代表に選ばれた。県は「小林選手に続け」と、次なるオリンピアンの輩出を目指す。

 事業は、日本オリンピック委員会(JOC)などと連携して2007年度に始まった。同様の取り組みは12都道府県の14地域で行われているが、五輪に出場するのは小林選手が初めてだ。
 スーパーキッズは県内の小学高学年から毎年募り、体力テストや面談で選抜する。倍率約10倍の競争を勝ち抜いた約30人が中学卒業まで毎月3、4回、10種目程度の競技を体験したり栄養学を学んだりする。五輪経験者や大学教授が講師を務める。
 本年度は、子どもたちがホッケーやスキージャンプ、ラグビーに挑戦し、自分に適した競技を探った。スーパーキッズに選ばれる前からスキージャンプに打ち込んでいた小林選手も、当時はハンドボールやレスリングを体験している。
 アルベールビル冬季五輪ノルディックスキー複合団体の金メダリストで、事業開始から関わる県スポーツ振興課の三ケ田礼一さん(51)は「複数の競技を経験すれば体の動きの幅が広がる。子どもの頃に基礎体力を鍛えるメリットは大きい」と語る。
 スーパーキッズ修了生には、小林選手の他にも事業を通じて自転車競技に転向して16年岩手国体の男子チームスプリントで準優勝した早稲田大4年の後藤悠選手(22)=奥州市出身、紫波総合高出=ら期待の若手が数多く居並ぶ。
 達増拓也知事は「事業が岩手のスポーツ力の高まりに大きな役割を果たしている。(小林選手の五輪出場は)スーパーキッズの励みになる」とエールを送る。


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2018年01月27日土曜日


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