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<LGBT>秋田の団体が災害時支援ガイド 震災の教訓生かし避難所の課題解決提案

LGBTら社会的弱者の防災に焦点を当てた冊子

 秋田市を拠点に活動する団体「性と人権ネットワークESTO(エスト)」は、災害時における性的少数者(LGBT)への支援の在り方をまとめた冊子「多様な性を生きる人のための防災ガイドブック」を作成した。東日本大震災や熊本地震などの教訓を生かし、災害への備えや共助の仕組みを啓発して柔軟な支援態勢の構築を後押しする。

 冊子は、性的多様性に関する用語の解説や避難所以外で生活する方法など10項目で構成。当事者の体験を踏まえた助言のほか、広域的な支援を受けられるように東京や大阪で活動する団体の情報を掲載した。
 「(応急の)公衆浴場が男女別で分けられ、使用できなかった」「本人の承諾なしに、住民票の名前や性別が公開された」などの課題を列挙。解決策として、性別に関係なく使用できる個室シャワーや個人情報が保護された相談場所の設置などを提案している。
 災害対応を担う自治体に対しては、精神的ケアに当たる相談員へのLGBTに関する研修や簡易(携帯用)トイレの配布などの必要性を強調。「避難所を世帯単位で区切る場合、同性カップルなど書類上は当てはまらない人に配慮してほしい」と訴える。
 宮城県で活動するESTOのメンバーが震災直後から、被災者との交流会などで避難生活の課題を調べた。インターネットを通じて阪神・淡路大震災や新潟地震の被災地からも意見が寄せられ、6年以上かけて編集し、昨年10月に完成した。主に希望者に無料で提供しており、行政機関などでの配布も検討している。
 真木柾鷹代表は「LGBTが日常で感じる不便さは災害時に深刻化する。防災を見つめ直すことで、社会の理解が広がってほしい」と呼び掛ける。
 冊子はA5判、28ページ。希望者には郵送する。連絡先は真木代表080(6049)8843。


2018年01月27日土曜日


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