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「心を空にして無心で遊ぼう!」山形の住職、独自の「雪板」福島の子に提供 雪遊びの楽しさ伝える

完成したばかりのマイボードで雪上を滑って楽しむ子どもたち
色やデザインなどさまざまなバリエーションがある雪板
間伐材の合板を子どもと一緒に削り、雪板を製作する丸山さん

 子どもたちに雪遊びの面白さを伝えようと、山形県高畠町の天台宗寺院「明学院」の丸山晃俊住職(37)が、スノーボードならぬ「雪板」を作って遊ぶワークショップを開いている。東京電力福島第1原発事故の影響の受ける福島の子どもたちに外遊びの道具として提供していた「雪板」を、独自技術でより滑走しやすい形に改良。「パソコンや携帯ゲームより楽しいと感じてもらえたら」と願っている。
 雪板は合板を曲げたり、削ったりして作り、先端と末端が緩やかに反り返っているのが一般的な形。スノーボードのように靴を固定する金具や金属のエッジはないため、長靴などで板に乗り、踏みしめるように体重をかけて操作する。
 丸山さんは原発事故の後、福島の子どもたちの外遊び支援活動に携わり、冬の遊び道具として雪板を作り、提供してきた。
 もともとスノーボード好きだったことから、より楽しく滑走できる形状を独自に研究。板の裏面を3Dプレスで曲げて加工し、溝を彫って滑走しやすい工夫も施すなど試行錯誤で改良を重ね、現在のような形になったという。
 山形県川西町玉庭地区で7日に開いたワークショップには、地元の親子連れ約20人が参加。地元で活用策が課題になっているマツの間伐材を使って思い思いのデザインの雪板を作り、近くの丘の斜面で初滑りを楽しんだ。
 参加者はうまく一気に滑り降りたり、派手に転んだり。マイボードの感触を確かめながら何度も滑走を繰り返し、笑い声が絶えなかった。
 丸山さんは数年前から「BUDDHA BLANK」のブランドで、愛好者向けに雪板の製造・販売を行うとともに、共同製作形式のワークショップを開催。その売上金で、これまで約30人の子どもたちに雪板を提供してきた。
 英語のブランド名の意味は「仏陀(ぶっだ)の空白」。「心を空っぽに無心で遊ぼう」という、宗教家としての思いが込められている。
 丸山さんは「単純で面白い雪板の魅力を子どもたちと一緒に分かち合いたい。何もないと言われがちな土地にも遊びの宝があることも伝えていきたい」と話している。


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2018年01月27日土曜日


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