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<小野寺防衛相就任半年>対北朝鮮「継続して圧力を強化していく」

北朝鮮への圧力強化の必要性を強調する小野寺防衛相

 来月3日で就任半年となる小野寺五典防衛相(衆院宮城6区)は河北新報社の単独インタビューに応じた。核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対し、引き続き圧力を強める必要性を強調。配備先に秋田市が浮上する地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の導入に向け、2018年度内に候補地を決める方針を示した。(聞き手は東京支社・小木曽崇)

 −政府は北朝鮮への軍事的選択肢を排除しないトランプ米政権を支持する。衝突を危惧する国民は多い。
 「一番大事なのはそうした紛争に至らないことだ。北朝鮮に核・ミサイルの開発をやめさせるには、国際社会が北朝鮮に圧力をかけることが必要だ。北朝鮮は現時点で核・ミサイル開発をやめていない。継続して圧力を強化していく」

 −秋田市ではイージス・アショアの配備に懸念の声が上がっている。
 「日本に対するさまざまなミサイル攻撃に対応できる優秀な装備だ。それがあるから攻撃対象になると言うより、むしろ多重防御することで地域を安全にする。18年度当初予算案に候補地のボーリング調査費を盛り込んだ。18年度中に具体的な場所を選定し、地元に説明することになる」

 −性能上は敵基地攻撃に使用できる巡航ミサイルなど次々と新装備導入を決めた。国是である専守防衛が骨抜きとなり、他国との軍拡競争に陥らないか。
 「他国が長射程ミサイルを持ち、日本は短い射程のミサイルしかない場合、その国から攻撃を受けた後にようやく反撃できる距離に近づくことになる。自衛隊員に非常に危険な任務をさせたくない。安全を確保した上で攻撃してくる相手を阻止するには、長射程ミサイルを持たざるを得ない。現在の安全保障の現実だ。巡航ミサイルは決して敵基地攻撃能力ではない」

 −周辺諸国が反発する懸念は。
 「全くない。周辺諸国はもっとたくさんの装備を持っている。日本だけに持つなとは当然言えない」

 −国会で改憲論議が焦点となっている。9条はどうあるべきだと考えるか。
 「憲法に従ってこの国をしっかり守る。憲法に縛られる立場の政府が、憲法改正の中身に言及するのは適当でない」

 −南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報隠蔽(いんぺい)問題で揺らいだ防衛省の立て直しは進んだか。
 「文民統制で規律正しく防衛省・自衛隊を運用できるよう、なるべく風通しの良い組織づくりを心掛けている。その評価は国民に任せるしかない」

 −今年秋に自民党総裁選がある。所属派閥の岸田文雄政調会長は態度を明らかにしていない。
 「最終的にどう判断するか注視している。いずれにせよ岸田氏の判断に従う」


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2018年01月28日日曜日


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