宮城のニュース

三陸産ナマコ、味わい無限大 学生らアイデア競う ホテル・旅館に提案へ

ナマコを使った料理を作る大学生

 三陸産ナマコのブランド化を目指す産学連携の一般社団法人アグロエンジニアリング協議会(仙台市)は27日、ナマコを使った新メニューのコンテストを仙台市青葉区の宮城調理製菓専門学校で初めて開き、大学生と専門学校生がアイデアを競った。食べ方が酢の物などに限られていたナマコの食材としての可能性を広げるのが狙いで、ホテルや旅館、加工業者に新メニューを提案する。
 宮城大、尚絅学院大、東北福祉大、宮城調理製菓専門学校から計5チームが参加した。乾燥ナマコや生のナマコを使って、炊き込みご飯やテリーヌ、チーズリゾット、揚げ団子、白玉入り汁粉を調理した。
 大学教授や料理人、ホテルのおかみらが、斬新さやおいしさ、食感、見た目などの基準で審査。「なまこメニュー大賞」に、専門学校チームの揚げ団子を選んだ。
 揚げ団子はつぶしたジャガイモにナマコのつくだ煮を刻んで入れ、油で揚げてあんとネギをかけた和風料理。ナマコのコリコリとした食感が楽しめる。専門学校2年の高橋聖さん、小谷恭平さん、大和田綾さんは「ソースをかければたこ焼き風になります。和洋中と幅広く応用が利きそう」と笑顔で話した。
 審査したみやぎおかみ会の阿部憲子会長(南三陸ホテル観洋)は「これまでのナマコ料理は固定観念に縛られていたかなと気付かされた」と述べた。
 宮城、岩手両県は良質なナマコが水揚げされるが、大半は乾燥品や塩蔵品として輸出されているのが現状。協議会は地元消費を促そうと、加工したナマコの商品化も目指しており、31日に宮城県女川町である宮城県水産加工品品評会に4社の試作品を展示する。
 協議会会長の鈴木康夫東北福祉大教授は「さまざまな食べ方を提案し、大震災でダメージを受けた水産業の復興につなげたい」と意欲を語った。


関連ページ: 宮城 社会

2018年01月28日日曜日


先頭に戻る