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ペット供養の場を整備へ 収骨堂や遊歩道など整備し全国の愛好者が集う名所に

愛犬の写真が多数張られている「犬の宮」

 「犬の宮」「猫の宮」が並び立つ山形県高畠町は新年度、ペットの供養や愛好者の交流のための施設を整備する「メモリアルパーク構想(仮称)」に着手する。社の駐車場に隣接する農地約1300平方メートルを取得し、動物愛護を呼び掛けるモニュメントや収骨堂などを建立。全国の愛好者が集う名所に発展させたい考えだ。
 犬と猫を祭った二つの社は日本三文殊の一つ、亀岡文殊から約2キロ北東の高安(こうやす)地区の里山にある。戌(いぬ)年の今年は年明けから例年以上に多くの参拝客が訪れているという。
 約20台収容の現駐車場は手狭なため、町は取得する農地を新たな駐車場とするほか、イベントや休憩所のスペースとしても活用することを検討している。町は土地取得費を盛り込んだ2018年度一般会計当初予算案を町議会3月定例会に提出する予定。
 犬の宮、猫の宮の周辺整備は14年3月、町観光協会が「犬猫安らぎの郷(さと)基本構想」を提案。町が有識者らで組織するプロジェクト研究会を発足させ、検討を進めてきた。
 研究会は15年3月の報告書で、ペットの霊園や共同墓碑、葬祭場、交流広場などを備えたメモリアルパークを核に、遊歩道やドッグランを整備する方向性を示した。採算性などの面から町単独での構想実現は難しいとみられ、20年度までをめどに民間との共同整備を模索するという。
 町商工観光課の深瀬吉弘課長は「全ての項目を実現するのは困難だが、新名所となるようできることから環境を整えていきたい」と話す。
 犬の宮、猫の宮では毎年7月に全国ペット供養祭が開かれ、今年で31回目を数える。例年、県内外から動物愛好家が数百人訪れる。

[犬の宮・猫の宮]高安地区には大狸(たぬき)から村人を救った犬と猫の伝説がそれぞれ残り、その犬と猫を祭っている。地区は優れた猟犬「高安犬」の産地でもあった。


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2018年01月28日日曜日


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