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花巻−台湾便定期化へ加速 岩手県、悲願実現へ取り組み強化

中華航空チャーター便で到着した旅行客の歓迎イベント=19日、花巻空港

 花巻空港(花巻市)と台湾を結ぶ国際定期便の就航に向け、岩手県が取り組みを加速させている。15日には達増拓也知事が現地で直談判。これを受けた台湾の格安航空会社(LCC)タイガーエア台湾も定期便化に前向きだ。ただ、今季のチャーター便は搭乗率が60%にとどまっており、定期便の定着には課題も多い。
(盛岡総局・松本果奈)

 花巻空港には、中華航空に続いてタイガーエア台湾のチャーター便が昨年9月に就航した。本年度の運航本数は過去最多の計146便となる見通しだ。
 さらにタイガーエア台湾は、今年3月末までとしていたチャーター便の運航期間を10月末まで延長した。運航形態も日本と台湾の混乗型とし、より定期便に近い「定期チャーター便」となる。
 悲願の国際定期便就航に向けて県は、チャーター便の利用促進でタイガーエア台湾と覚書を締結。達増知事は「(タイガーエア台湾が)定期便の認可申請をしている」と明かし、「あとは実現を待つばかり。3月からは新しい時代が始まると言っていい」と喜びを隠さない。
 花巻−台湾間の定期便を巡っては、季節定期便の就航を表明していたトランスアジア(復興)航空が2016年11月に突然解散。路線を引き継いだ中華航空が就航を見送るなど、不運に見舞われてきた。
 それだけに関係者には「今度こそ」との思いが強い。地元の企業や観光協会でつくる花巻空港国際チャーター便歓迎実行委員会の安藤昭会長(花巻温泉社長)は「定期便化すれば台湾を経由して台湾以外の国から訪れる観光客も増える」と展望を描く。
 インバウンド(訪日外国人旅行者)の受け入れに目が向きがちの関係者。だが、達増知事は「観光地としての態勢を強化し、アウトバウンド(出国日本人)の利用率も高めたい」と気を引き締める。
 県によると、台湾の観光客だけが利用した昨年9〜12月のチャーター便(65便)の搭乗率は59.0%。日本と台湾の混乗型となる1〜3月のチャーター便(19便)は1月中旬時点で日本側の予約率が約60%にとどまっている。
 旅行商品を取り扱うJTB盛岡支店の堀内紀孝支店長は「定期便は双方向の安定的な利用が前提」と強調。現状の約6割の搭乗率について「チャーター便が需要を掘り起こしたとも言える」と一定の評価をしつつ「花巻−台湾便の認知度向上に全力で取り組みたい」と話す。


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2018年01月29日月曜日


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