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遠野に「渋谷センター街」を 生きづらさ抱える子の居場所づくりへ、元ガングロギャル奔走

「遠野に渋谷センター街を」と呼び掛ける富川さん(左)と彼女を慕う女子高生

 岩手県遠野市に「渋谷センター街」をつくろうと、元「ガングロギャル」がインターネットのクラウドファンディング(CF)で賛同者の出資を募っている。市中心部の商店街の空き店舗を改装し、生きづらさを抱える子どもたちの居場所づくりを目指す。

 東京都出身の個人事業主富川万里さん(31)は、大学卒業後の2012年に遠野市へ移住。市の起業家育成事業などに携わる傍ら不登校やいじめ、家族との関係に悩む中高生たちと知り合った。
 富川さん自身、10代の頃は学校になじめず、家出を繰り返す「非行少女」だったという。自分の居場所を探して東京・渋谷のセンター街に繰り出した。
 奇抜な髪形や服装で自己表現するエネルギーに満ちた街が鬱屈(うっくつ)した自分を否定せずに受け入れてくれ、ガングロスタイルで仲間と毎日のようにたむろした。
 「私はセンター街に救われた」と富川さん。「個性が認められ、学校や家庭以外の人との交わりから可能性を伸ばせる場所を遠野にもつくりたい」と語り、フリースペース開設や映像編集技術の講座開催などの構想を練る。
 「一つの価値観を押し付けることなく、さまざまな経験を基に助言をしてくれる。物事の見方や考え方で学ぶところが多い」と富川さんを慕う中高生も多い。
 注意欠陥多動性障害(ADHD)のある富川さんは夫の岳さん(31)ら周囲に支えられながら「多様性を尊重し、補い合う社会は誰もが生きやすいはず。今回の挑戦を通じて発信していきたい」と意気込む。
 CFによる調達目標は350万円。2月25日まで専用ウェブサイト「キャンプファイヤー」で受け付けている。富川さんの連絡先は電子メールアドレスietomi@nextcommons.co.jp


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2018年01月29日月曜日


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