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<この人このまち>豪雪競技 笑顔が積もる

かじむら・せいじ 1975年、滋賀県甲賀市生まれ。東京農大卒。教育関係のベンチャー企業勤務などを経て、2015年4月から真室川町地域おこし協力隊員。

 豪雪地帯・山形県真室川町の秋山スキー場で、雪国ならではの昔の生活用具などを使った競技大会「ホワイトアスロン」が2月17、18日、開かれる。体力だけでなく、雪上での身のこなしが勝敗を分けるユニークな種目ばかり。発案した地域おこし協力隊員の梶村勢至さん(42)に、今年で3回目を迎える大会の狙いを聞いた。(新庄支局・菅野俊太郎)

◎真室川町地域おこし協力隊員 梶村勢至さん(42)

 −どんな競技、種目がありますか。
 「雪を踏んで道を作るため、脚に着用するわら製の『踏み俵』を使ったリレーや、かんじきを履いた2人がリレーして斜面を登り、最後の1人がビニール製の肥料袋にわらを入れた即製のそりで滑り下りるレース、ビーチフラッグの雪上版の『鷹狩(たかがり)フライング』などです。全部で5種類あるので『特別豪雪地帯五種競技』と呼んでいます」

 −大会の見どころは。
 「初日は小学生による個人戦で、2日目は小学生以上の5人一組によるチーム対抗戦というプログラムになります。個人でも申し込みができ、その際は事務局がチームをつくります」
 「選手たちが雪上で転げ回る姿に、会場は声援と笑い声に包まれます。初回大会の雪上綱引きでは、60代と70代が中心のチームが準優勝。雪の上での体の動かし方が上手でした」

 −なぜ、このような大会を思い立ったのですか。
 「町の人にとって例年2メートル近く積もる雪への対応は厄介で、人口減少の一因にもなっています。でも、その雪を誰もがもっと積極的に楽しめる催しが欲しかった。地元の人に『雪があってよかった』と一日でも思ってもらえたらうれしい」

 −種目はどれもユニークです。
 「雪上での競技会というだけでは、他の地域のイベントと差別化が図れません。勉強会や会議を重ねるうちに、この地域に伝わる雪国ならではの道具と組み合わせることを思い付きました。他の地域にはない、唯一の大会になったと自負しています。名前は雪をイメージした白と、競技を意味するアスロンの合成語。体力に関係なく、気軽に参加できます」

 −協力隊の任期は3月まで。その後の予定は。
 「若い頃は農業に携わる仕事をしたくて、青森から沖縄まで各地を回りました。真室川町は冬季、雪に閉ざされる不利な点はありますが、自然に寄り添ってきた昔ながらの暮らしや番楽のような独特の民俗芸能が息づいていて、とても魅力的です。最上地域に残って移住・定住の支援をする仕事をしたいと思います。雪にあらがわない暮らしをどう実現できるかも、考え続けていきたいですね」

 ホワイトアスロンの申し込みは2月11日まで。参加費は子どもの部(初日)は1人200円、一般の部(2日目)が2000円(会場の露店などで使える1000円のクーポン付き)。連絡先は実行委事務局の町交流課0233(62)2111。


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2018年01月29日月曜日


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