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<戊辰戦争150年>会津藩の政策「最も先進的」直木賞作家・中村彰彦さん講演

講演する中村氏

 今年、戊辰戦争から150周年を迎えることを記念した歴史講演会が28日、会津若松市であった。さまざまな記念事業を展開する予定の会津若松市などがオープニングイベントとして開催。会津藩関係の著書で知られる直木賞作家中村彰彦さん(68)が講演した。
 演題は「会津藩の栄光と悲劇の歴史を読み直す−戊辰150年目の視点から」。中村さんは、初代藩主保科正之が90歳以上の全領民に、一人扶持(いちにんぶち)(1日玄米5合)を与えるなど先進的な政策に取り組んだと強調。「正之は『揺り籠から墓場まで』の福祉制度を英国より200年以上前に実践した。徳川300藩の中で最も進んだ理想的な藩だった」と述べた。
 また、中興の名家老田中玄宰の業績や、幕末に9代藩主松平容保が京都守護職に就任した背景、会津藩が戊辰戦争で賊軍となった経緯について解説した。
 講演会には約500人が来場。オープニングセレモニーでは室井照平市長が「戊辰戦争の悲劇を乗り越えた先人の功績は誇りと勇気を与える。先人の活躍に光を当て、次の世代に伝えることが私たちの責務」とあいさつした。


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2018年01月29日月曜日


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