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<秋田おばこ農協>累積損失56億円に 調査委が報告書

 秋田県大仙市の秋田おばこ農協でコメ生産者への前払い金の過払いなどにより巨額の損失が発生した問題で、農協の調査委員会は29日、約55億9740万円の累積損失があるとの最終報告書をまとめ、農協に提出した。
 報告は同市内であった非公開の会合で行われた。関係者によると、農協がコメの直接販売を始めた2004年以降、会計上は12年産米分まで黒字を計上していたが、実際には損失が発生していたとみられる。内部の会計チェック体制に甘さがあったなどの指摘もあったという。
 農協関係者の一人は「強制調査の権限がなく、不正を主導した人物の特定など、実態解明には程遠い」と話した。
 調査委は昨年末から会計資料の調査のほか、農協幹部や職員ら約20人に聞き取りをし、不透明な会計処理の原因究明に当たった。
 同農協のコメ取引を巡っては、宮城県北の米穀卸売会社との間に会計処理上の不備があり、12億5600万円の未収金があることも明らかになっている。同社は本年度中に全額を支払う意向を示している一方で、今月下旬に農協側の未収金算定額に疑義を表明する文書を送っており、未収金の回収は不透明な状況になっている。
 農協は昨年12月、理事全33人の報酬を同月から今年3月まで50%減額する処分を決定した。


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2018年01月30日火曜日


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