宮城のニュース

<ベガルタ>庄司、光るパス 新加入MF存在感

鳥栖との練習試合にフル出場し、1アシストと活躍した新加入の庄司=沖縄県糸満市西崎運動公園陸上競技場

 新加入のMF庄司が高精度のパスで存在感を増している。29日まで沖縄で行った第1次キャンプの練習試合で2戦続けてアシストを記録し、ともに勝利を演出。初めてJ1の舞台で戦う28歳は「(チームメートと)もっとコミュニケーションを取り、いいプレーをしたい」とさらなる高みを目指す。
 視野の広さとキックの正確さが光った。22日の九州リーグ海邦銀行(沖縄)戦では、相手DFラインの裏を狙って走り出したFWジャーメインとGKの間に絶妙なスルーパス。29日のJ1鳥栖戦では自陣の右サイドから敵陣深くの左サイドへ浮き球のロングパスを出し、攻め上がっていたDF永戸のゴールにつなげた。
 「相手が嫌がり、味方が一番受けやすいパスを出す」と言う通りの美技。「目に見える結果が出ているのはいい」と手応えを語りながら、鳥栖戦は「相手DFのミスもあった。もう少し長く(パスを)打てたら完璧だったと思う」とも。結果に満足せず、細部を突き詰める姿勢がパスに磨きをかける。
 これまでJ2の山口や岐阜などで活躍。ボランチとして中盤の底から試合を組み立て、多くの好機を演出した。初めてJ1チームの一員となり、「みんないいパフォーマンスをしている。切磋琢磨(せっさたくま)してできると思った」と刺激にしている。
 レギュラーを勝ち取る好機でもある。昨季チームを支えた三田がJ1神戸に移籍し、ボランチの定位置争いはこれからが正念場。渡辺監督は「ボランチは前にボールを出し、守備で相手をつぶすチームの心臓だと思っている」と強調。期待を込めて「前を向くのが遅い。もっとやれるはず」と厳しく指摘する。
 本人も課題は分かっている。「細かいミスをなくしていきたい」とプレーの精度をさらに上げ、パスだけでなく「ゴールに向かう意識ももっと高めたい」と誓う。チームの持ち味である分厚い攻撃に背番号8が新しいアクセントを加える。(原口靖志)


2018年01月31日水曜日


先頭に戻る