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摘果リンゴをシードルに 弘前の「もりやま園」、あす発売

テキカカシードルをアピールする森山さん

 摘果リンゴを原料にしたシードルを、弘前市のリンゴ農園「もりやま園」が開発した。新商品に「テキカカシードル」と名付け、2月1日に発売する。降ひょうなど自然災害による被害といった生産リスクの軽減を狙い、生食用リンゴ以外の収入源確保を目指す。

 シードルの原料は、昨年7月に採られたピンポン球ほどの未成熟な果実。同園ではその時期、摘果作業で摘果リンゴ23トンを収穫した。以前なら全て廃棄処分にしていたという。
 摘果リンゴでシードルを開発した背景には、2008年に青森県内のリンゴ農家を襲った降ひょう被害がある。同園でも生育途中のリンゴのほとんどに傷が付き、生食用リンゴを加工用に切り替えて出荷した。
 リンゴ1箱(約20キロ)に約2000円の経費をかけて生産していたが、加工用の単価は1箱約500円。ただでさえ赤字なのに、同年は加工用が市場にあふれ、単価は1箱約50円にまで下落した。結局1300万円もの損失を被った。
 同園代表取締役の森山聡彦さん(45)はリンゴ栽培のリスクを痛感。シードル開発を本格化させることにした。摘果の時期に合わせた農薬使用や、酸味が強い摘果リンゴの果汁と相性の良い酵母探しなど試行錯誤を重ねた末、昨年12月にテキカカシードルが完成した。
 果実本来の香りを楽しんでもらおうと、商品には成熟したリンゴの果汁が35%入っている。リンゴ2個分のリンゴポリフェノールも含まれている。森山さんは「自然災害はコントロールできないので、経営でリスクを回避するしかない。シードルは爽やかな味で、抗酸化作用も期待できるので、気軽に飲んでほしい」と話した。
 1本330ミリリットル入りで、アルコール分は5%。615円(税込み)。連絡先は同園017(278)3395。


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2018年01月31日水曜日


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