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<道の駅進化形>(6)象潟「ねむの丘」(秋田県にかほ市)温泉漬かり日本海一望

温泉からは、水平線に沈んでいく夕日を満喫できる(ねむの丘提供)
6階建ての建物には温泉や物産店なども入る

 道の駅は平成生まれだ。平成5(1993)年の制度創設以来、市町村の申請に基づく国土交通省の登録数は増え続け、昨年11月で全国1134駅、東北160駅に上る(未開業を含む)。ドライブなどの休憩先としてだけでなく、地域とともに進化を続ける道の駅。新たな可能性を予感させる東北の事例の一端を紹介する。

<地域の憩いの場>
 にかほ市象潟町の道の駅象潟「ねむの丘」は、低層の建物が多い道の駅としては珍しい6階建て。眼前に広がる日本海や秋田県民歌で「秀麗無比なる」と歌われた鳥海山を一望できる立地条件を生かしたもので、最上階には展望台がある。
 展望台とともに人気を集めるのが、4階にある温泉。大浴場は海に面してガラス張りになっており、晴れた日は男鹿半島や飛島(酒田市)を見渡せ、沈む夕日の絶景を満喫できる。
 地下水をくみ上げた温泉は、海に近いためミネラル成分を豊富に含む。疲労回復や冷え性、美肌に効能があるとされる。
 毎週通うという由利本荘市の自営業中村洋さん(63)は「仕事の疲れを取りながら、季節ごとに変化する自然の表情を楽しむことができる」と魅力を語る。
 温泉の利用者は年間13万人を超える。うち4割を地元住民が占めるなど、地域の憩いの場としても親しまれる。敷地に併設された屋内の足湯「あしほっと」は無料で利用できるとあって誘客に一役買っている。

<秋田の玄関口へ>
 近くを通る国道7号沿いには、日本初の南極探検をしたにかほ市出身の陸軍中尉白瀬矗(のぶ)(1861〜1946年)にちなんだ「白瀬南極探検隊記念館」などがあるものの、宿泊施設が少ないために観光客が素通りすることが多かった。
 ねむの丘は「1日滞在型の道の駅」をテーマに1998年3月に開館した。農産物直売所や宴会場、カラオケボックス、グラウンドゴルフ場なども備える。敷地内には2016年4月、にかほ市観光情報センターが新設され、県内各地のほか、山形県庄内地方の観光情報も発信する。
 秋田、山形両県の道の駅や企業と連携し、日本酒やご当地グルメを味わえるイベントを定期的に開催。最近は国道7号を利用して新潟県をはじめ北陸地方からの観光客が増加傾向にあり、「秋田の玄関口」としての役割は増している。
 道の駅の永須康一支配人は「観光資源をつなぎ合わせる拠点としての役割は大きい。地域活性化のために市町村の枠を超えた連携を強化したい」と意気込む。

[メ モ]日本海沿岸東北自動車道(日沿道)金浦インターチェンジから車で約5分。温泉と展望台は午前9時〜午後9時。入浴料は中学生以上350円(1日券は500円)、小学生200円(同300円)。展望台は無料。足湯は午前9時〜午後6時。連絡先は0184(32)5588。


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2018年01月31日水曜日


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