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<東松島長寿味噌>伝統の味守り続ける 事業停止老舗の営業開始 従業員再雇用

始動した東松島長寿味噌

 東日本大震災で被災した宮城県東松島市で1日、みそ・しょうゆ製造販売業「東松島長寿味噌(みそ)」が営業を開始した。震災の影響などで1月に事業を停止し、破産手続きに入った老舗「高砂長寿味噌本舗」(石巻市)の従業員を再雇用し、伝統のみそ造りを続ける。
 東松島市大塩の本店に同日朝、斎藤剣一社長や約25人のスタッフらが集まり、再起を誓った。工場を稼働させ、販売店をオープンした。
 斎藤社長は同市出身。震災の津波にのまれ、九死に一生を得た経験がある。「震災を機に生まれ変わったつもりで生きてきた。東松島の名産として長寿味噌の名前が必ず出るほど世に広めたい」と話す。
 当面は販売店やインターネットなどで商品を提供し、販路を開拓する。石巻市にある高砂長寿味噌本舗の工場や販売店は破産管財人から賃貸する見込み。被災した遊休地で大豆を生産し、安定した原料確保を図る構想もあるという。
 橋本孝一会長は「県や市の応援も得ながら日本一の味と被災者の雇用を守る」と語る。
 高砂長寿味噌本舗は震災で工場や販売店、得意先が被災。国産大豆の価格高騰なども重なり事業環境が悪化、1月19日に事業停止した。仙台地裁に自己破産を申請し、31日に破産手続き開始決定を受けた。


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2018年02月02日金曜日


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